アユタヤ王宮跡とプラシーサンペット寺院

アユタヤ遺跡の中心に位置し、最も象徴的な存在ともいえるのがアユタヤ王宮跡とプラシーサンペット寺院です。特にプラシーサンペット寺院は,現在でも当時の姿を色濃く残しているため、非常に人気のあるスポットです。では、アユタヤ王宮跡とプラシーサンペット寺院とはどんなものなのかを掘り下げてみます。

<アユタヤ王宮跡ってどんな場所?>

存在すれば、アユタヤ遺跡の中で最も象徴的な存在になったであろうアユタヤ王宮。残念ながら現在では,ビルマ軍の攻撃によって破壊され、土台や城壁の一部が残るのみとなっています。それでも柱の高さや、土台の広さを見てみると,いかに大きな宮殿であったかが見て取れるでしょう。周囲の遺跡の様子から、当時の王宮がどんな姿だったのかを想像してみるのもロマンがありますね。

ちなみにこの王宮、もともとは現在のプラシーサンペット寺院の場所に建っていたそうです。1351年に初代ウートン王が建立し、なんと当初は木造の建物だったそうです。しかし1400年代に火災で焼失してしまったため,8代目のトライロッカナート王が王宮の跡地にサンペット寺院を建設し、その北隣である現在の位置に王宮を建設したのだそうです。そのため、初代王の建設した王宮がどのような姿であったのかは,今となっては誰も知る由もありません。2代目王宮は,大変豪華なものだったことがうかがえますが、初代の王宮はどのようなものだったのか,想像がふくらみ興味がつきませんね。

<プラシーサンペット寺院ってどんなもの?>

では、遺跡の目玉でもあるプラシーサンペット寺院についてご紹介します。この寺院は王族専用として建設され、1500年には繁栄の象徴として高さ16メートル、171キロもの黄金の仏像もプラスされました。しかし,残念ながら黄金の仏像も寺院自体もビルマ軍の攻撃で破壊されてしまい、現在見ることができるのは3人の王の遺骨を納めた3基の仏塔のみです。それもかなり苔むしており、歴史の古さを感じさせるものとなっています。

塔には階段がついており、現在でも観光客が登れるようになっていて、階段の頂上からの景色を眺めることも可能です。しかし階段以外の場所には立ち入り禁止となっている上、老朽化も進んでいますので階段以外の場所を登ったりするのは絶対にしないようにしてくださいね。近くで見ると本当に言っては悪いですが,ボロボロです。安全に神経質な日本人からすると,よくこの状態で観光客を登らせているな、と思うほど。

このサンペット寺院をはじめアユタヤ遺跡自体、管理や修復された形跡はほとんど見られません。修復に莫大な資金が必要ということもあるそうなのですが、なによりの理由は現王朝と違う王朝だということらしいのです。そのため,現王朝も積極的に修復や保護に乗り出す姿勢を見せず、修復に必要な寄付もあまり集まらないため,ほぼ放置されている状態なんだとか。しかし修復しないことでビルマ軍の攻撃の激しさや、ときの流れによる老朽化をストレートに感じることができます。

ちなみにこの仏塔は,夜になるとライトアップされることでも知られており、昼間とはまた違った幻想的な景色を楽しむこともできます。近くで見ると荒れ果てた仏塔ですが、遠くからライトアップされた光景はなんともロマンチック。一度は見ておいて損はない風景ですので、ぜひ日が落ちるまで滞在するようにしてみてくださいね。

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