エジプトなのにキリスト教?コプト教の聖地アブ・メナ

エジプトの遺跡と言えば、ほとんどの方がピラミッドを思い浮かべることでしょう。しかし実は、ピラミッドの他にも世界遺産に登録されるほどのすばらしい遺跡が存在しています。しかもそれはキリスト教のものだそうです。

有名な遺跡群を巡るのも旅行の楽しみではありますが、時には人知れずひっそりとある古い建物を見物に行くのもいいでしょう。普通の観光はもう飽きたという方は、彼の地にある遺跡「アブ・メナ」を訪れてみてはいかがでしょうか。

<キリスト教コプト派の聖地として有名なアブ・メナ>

エジプト第二の都市であるアレクサンドリアから、南西に45kmほど行ったところにアブ・メナはあります。世界遺産に登録されてはいますが、知名度は低く観光でおとずれる方もあまり多くはありません。

アブ・メナ遺跡はキリスト教コプト派(コプトとは、エジプトにおけるキリスト教徒を意味する)の聖地であり、巡礼にくる人々もたくさんいました。エジプトでもっとも古い宗教都市とされており、名前も聖メナスに由来します。

一時は巡礼の地として栄えていましたが、9世紀にイスラム人に征服されたのをきっかけとして衰退していき、廃墟となったそうです。現在は農業の影響で粘土層の地盤が浸食されており、遺跡の大部分が崩壊の危機にあります。

<ほとんど残っていない遺跡、しかし歴史を感じるものは数多くある!>

上記のような経緯もあり、作られた当時のままの形で残っているものはほとんどありません。しかし残った建造物の跡、茶色の壁や折れた大理石の柱などからだけでも、当時の建築技術や人々の営みを想像することができます。

ただ、やはり専門的な知識がないと多くのことはわかりません。ですから、多少の費用がかかっても、しっかりとしたガイドを雇い遺跡についての解説をしてもらうといいでしょう。歴史的背景がわかれば、面白さも倍になるはずです。

また、遺跡から2kmほど行ったところに修道院もあるので、ついでにのぞいてみるのもいいでしょう。大聖堂などにも足を運べば、エジプトで信仰されているのがイスラム教だけでないことを実感できるはずです。

<ついでに色々なところに寄れる!浮かれるあまり油断しないように>

基本的に、行きも帰りもカイロを経由する必要があるので、時間が許すならついでに寄っていくのもいいかもしれません。エジプト最大の都市と言われる場所を見て回れば、国の発展度合いなども知ることができます。

さらにはピラミッドを見にいくこともできるので、イスラム圏とキリスト圏の文化の違いを見比べることも可能です。聖堂の造りはもちろん、装飾や柱に刻まれた模様などからも、両者の相違点が見つけられます。

ですが、数々の遺跡にみとれるあまり、油断してはなりません。エジプトは日本と比べればまだまだ治安が悪く、下手をすれば犯罪に巻き込まれる可能性が少なからずありますので、注意をおこたらないようにしましょう。

Copyright(c) 世界中の古代遺跡を巡る旅. All Rights Reserved.