死海そばの遺跡、世界でもっとも低い町エリコ

死海の近辺には、パレスチナ自治区であるエリコという遺跡があります。旧約聖書にも出てくるのでご存知の方もいるでしょう。世界でもっとも標高の低い町で、紀元前8000年ごろにできた、とても古い集落でもあります。

世界最古の城壁など見るべき価値があるものも多いのですが、意外と知られていません。ですが映画で耳にするような有名な場所もあります。聖書にも記されている遺跡についてくわしく知れば、きっと足を運んでみたくなるでしょう。

<世界でもっとも古い町、悪魔が住まう山もある!?>

エリコは死海の北西部にあり、ヨルダン川西岸地区にふくまれる場所です。海抜250mという低地に存在し「世界最古の町」とも言われています。モーセの後継者ヨシュア率いるイスラエル人が、最初に攻め込んだ町でもあるそうです。

町の片隅には小さな丘のようなものがあり、最近の調査によって人々の営みが判明してきています。丘には一万年前には既に人が住んでいた痕跡があり、地層を見ることで住んでいた時代ごとの暮らしがわかるそうです。

また、丘の背後に見える山は「誘惑の山」と呼ばれた場所であり、中腹には40日修道院が建っています。聖書によれば、この建物のそばにある洞窟でイエス・キリストは断食をおこない、悪魔の誘惑に耐えたそうです。

<身体が沈まない!?肌にもいい死海>

山の上方にはレストランもあるらしく、ケーブルカーで上ることもできますので、山登りする体力がない方でも心配ありません。また、町には「エリシャの泉と呼ばれる、予言者エリシャによって清められたという場所もあります。

そして町の遺跡を見終わったあとも、まわりには色々な興味深い場所がありますので、暇を持てあますことはないでしょう。例えば、近くには死海があり、事前に水着を用意しておけば泳ぐことが可能です。

通常よりも塩分濃度が高い海は身体が沈まず、さらには泥とミネラルによって肌が活き活きとします。沈むことなく水の中で泳ぐ、というのは普通ではまずできない体験であり、きっと忘れられない思い出になるでしょう。

<近辺に他の遺跡もあり、暇になることのない場所!>

さらにエリコから南に20キロ行ったところには、死海文書が発見された場所があります。くわえてエリコに向かう途中の道には、「よきサマリア人の宿」と呼ばれた、むかし旅人たちの休憩所だった場所もあるそうです。

他にもキリスト教徒にとって重要なヨルダン川や、ウマイヤ朝カリフによって建てられたヒシャーム宮殿など、いくつもの遺跡があちらこちらにあります。これほど古代遺跡が寄り集まった場所は中々ないでしょう。

また、有名な遺跡ではありますが誰もが行く定番の観光スポットではありません。ですから人と同じ遺跡を見にいくのは面白くないという方は、死海の北西にあるエリコへ足を運んでみてはいかがでしょうか。

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