古代遺跡を大事に!遺跡を壊さないために

最近古代遺跡を管理する地域では、観光客のマナーの悪化が非常に問題となっています。おもしろ半分で遺跡を傷つけたり、立ち入ってはいけない場所にあえて立ち入ってしまったり。さらにそれをSNSに投稿する人が多く、観光客としてのモラルが問われているそうです。

<古代遺跡は壊れやすい!最大の配慮を>

古代遺跡の多くは、数百年以上前に建設されたものがほとんどです。屋外にあるものならば建設されてから数百年の間ずっと雨風にさらされ、太陽に照り付けられてきたわけですからやはり老朽化しています。もちろん管理する側も定期的に修復や補強を行ったりはしていますが、人が安易に触ったりしてしまうと簡単に崩れてしまうこともあるのです。

そのため,ほとんどの遺跡では,無闇に触らないよう看板が立てられていたり,ガイドが注意したりと、壊させないよう努力をしていますが結局のところは観光客次第。最近は中国人観光客のマナー違反が非常に多く取り沙汰されていますが、実は日本人が起こしたマナー違反が大きな問題になったこともありました。

タイのアユタヤ遺跡で、日本人観光客が頭部の破壊された仏像の裏から顔を出して写真を撮影したというものだったのですが、お釈迦様に対しての思い入れが強いタイの人々にとっては,この上ない侮辱と映ったようです。多くの反感を買い結果、日本人観光客たちは逮捕されてしまいました。ちょっとした悪ふざけのつもりが、冗談では済まされない結果となった典型的なケースですね。

ここまではいかずとも、物珍しい遺跡を前に,つい触ってみたくなることは誰しもあるはずです。しかしその「つい」がもしかしたら、その遺跡にとって致命的なダメージとなりかねません。そのためにも遺跡に設置してある看板はしっかりとチェックし、立ち入り禁止の柵がある場所には入らないようにするなど、最低限のモラルを持つようにしましょう。また、立ち入り禁止の柵は,遺跡を守るためだけでなく観光客を守る意味もあります。老朽化が激しい遺跡の場合、無闇に人が乗ったり登ったりすると崩れてしまい、落ちて怪我をしてしまうこともあるのです。そのために立ち入り禁止としているエリアも多いので、間違っても入ってはいけませんよ。

<観光客ではなく「国の顔」という意識を持って>

このように、ついうっかりモラルを欠いた行為をしてしまわないために,必要なのが自分は「国の顔」なのだという意識を持つことです。現地の人々にとって観光客は,「○○さん」ではなく「○○の国の人」という印象です。つまりその人が失礼な態度をとってしまうと、その国全体の印象も悪化してしまいます。

日本にいて、海外から来た観光客と接するときでも,同じような経験をしたことはないですか?たとえば,アメリカから来た人にものすごく横柄な態度をとられると、なんとなくアメリカ人全員が横柄でえらそうな印象になってしまいますよね。もちろんそんな人ばかりではないとわかってはいるのですが、どうしても強く印象に残ってしまいがちです。

それは日本人として海外で、現地の人と接するときも同じです。あなたが失礼な態度をとったり、モラルを欠いた行為をしたりすれば,日本人全てがそんな人たちなのだ,という印象を植え付けてしまいかねません。自分の行いが国全体の印象に関わるなんて少々大げさかもしれませんが、頭の隅に入れておくだけでも多少は意識が変わってくることでしょう。海外旅行をするときや古代遺跡を観光するときは、ぜひ覚えておいてくださいね。

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