謎の多い石彫像、サン・アグスティン遺跡群

コロンビア南部のアンデス山脈の山中、標高1000m~2000mの山岳地帯に石彫が点在しています。およそ400ある石の像を最初に発見したのは、スペイン人の修道士サンタ・ヒエルトウディス。この地を旅行中に発見しました。 この地は、黄金郷「エル・ドラド」が存在するという伝説があり、金を求める山師によって荒らされたため、多くの遺跡が傷つけられてしまいました。 この地の遺跡の重要性を最初に認識したのは、ドイツの人類学者プロイス。20世紀初頭にマグダレナ川流域を調査し、レポートしました。

<エル・ドラドとは>

スペイン人が南米大陸を征服し始めたころ、アンデス地方では酋長が金粉をまとって儀式をとりおこなう習慣がありました。その噂を聞き付けた人たちの間で噂が噂を呼んで、アマゾン奥地に黄金郷があるという伝説が造られてしまいました。 この伝説を信じた強欲なスペイン人たちは、金塊を求めて300年間にわたりアンデス山中を侵略しつづけますが、ついに発見できませんでした。19世紀初頭にドイツの地理学者フンボルトによって、この地域全域が踏襲され「エル・ドラド」が存在しないことが確認されます。

<世界遺産サン・アグシティン>

石彫はマグダレナ川流域のおよそ500平方キロの範囲にわたって点在しています。北緯2度の赤道直下で、日中の気温は高温になりますが、標高が高いため夜は冷え込む地域です。紀元前5世紀ころから石彫が造られ始め、神殿や古墳のようなものもあります。 猫のような顔をした人間、ワニやトカゲ、カエル、サンショウウオなどの爬虫類、両生類を刻んだものなど、さまざまな奇怪な石が400体ほど確認されています。墳墓や神殿などが多くあり、祖先崇拝的な意味合いで造られたものと推定されています。石彫の種類が豊富であることや、奇怪な姿をしている理由については、詳しくはわかっていません。

<サン・アグスティンへの行き方>

コロンビアはゲリラや強盗組織、誘拐組織がおり、安全な地域とは言えません。そのため、現在はあまり観光には適していません。空港はなく、最寄りのピタリート空港から車で40分程度かかります。ボゴタからは車でおよそ10時間。道路は舗装されています。

観光するには危険な地域ですが、謎の多い不思議な石彫群には魅力があります。

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