マヤ文明の大都市、ティカル

中米グアテマラのジャングルの中にティカルはあります。現在のメキシコに位置していた「テオティワカン」によって、4世紀に征服され王朝が始まりました。古代マヤ文明の最大の都市となり、多くの周辺都市を支配した王国です。

<テオティワカンとは>

紀元前2世紀から紀元6世紀ころまで栄えた中米最大の文明。メキシコシティの北東にあり、太陽のピラミッド、月のピラミッドの遺跡が有名です。20平方キロに最大20万人が生活していたとみられています。

<ティカル文明とは>

現在のグアテマラ北部のジャングルの中に広がる古代遺跡です。碑文の解読から、テオティワカンの将軍により西暦378年に征服され、王族の少年がこの地の王となったことがわかりました。

初期マヤ文明の最大の都市の一つとなり、ピラミッド周辺に6万人が暮していたと推定され、中心部16平方キロの範囲に3000の建造物跡が発見されています。テオティワカン同様にピラミッドを建てており、6つの遺跡が確認されています。ジャングルから飛び出すピラミッドの姿は絶景です。

中心となるピラミッドは、最上部にジャガーの彫刻があることから「大ジャガーの神殿」と呼ばれるもの。高さは51mあります。正面にある階段の傾斜は急で、上るのはかなり危険なほどです。ピラミッドは二基が対になっていて、周辺のいくつかの建物も含め複合体を形成しています。それが何のためなのか、ピラミッドが何に使われたのかは謎です。

<ティカルの隆盛と滅亡>

ティカル周辺の大地は石灰岩でできており、雨がしみ込んでしまうため貯水ができません。乾季には雨が全く降らないため水の確保は最重要な問題です。ティカルの人々は石灰岩を燃やして漆喰をつくり、建造物や大地を漆喰で塗り固めることにより水をためることに成功しました。

それによって都市は発展しますが、漆喰を作るために森林を伐採し続けた結果、森が破壊され土壌が流れ出してしまいました。その結果、大干ばつにより作物が育たなくなり、街は崩壊してしまいました。

<手塚治虫の「火の鳥」のモデル>

ジャングルに生息する「ケツアール」という鳥は、世界で最も美しいと言われています。羽は緑、胸は赤、長い尾を持つ体調35センチほどの鳥です。グアテマラの国鳥で国旗にも描かれています。手塚治虫「火の鳥」のモデルとも言われています。

ジャングルの中の忘れられた王国。偶然見つけた神父の感動を体験してみたいものです。

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