タイは古代遺跡の宝庫

日本からもほど近く、「ほほえみの国」なんて呼ばれることの多いタイ。国民の多くが仏教を信仰し、様々な場所に寺院や遺跡があることから日本からの観光客も非常に多い国です。

そんなタイは、古代遺跡の宝庫でもあります。有名なアユタヤ遺跡だけでなく,スコータイ遺跡に,バーンチエン遺跡など多くの時代の、色々な文化の遺跡を見ることができるのです。

<多くの遺跡を見たいならアユタヤ遺跡>

有名どころが多く、近距離に色々な遺跡が集まっているのがアユタイ遺跡です。タイ独自の王朝としては,2番目のアユタヤ王朝ゆかりの遺跡の数々で、バンコクから1時間半ほどで行けるアユタヤ市内に密集しています。

アユタヤ王朝は,タイの歴史上でも類を見ないほど繁栄した王朝でしたが、同時に隣国のビルマ(現ミャンマー)と激しい戦争を繰り返していました。最終的には隣国であるビルマ(現ミャンマー)の猛攻を受け、寺院や仏像などはほとんど原形をとどめないまでに破壊されてしまっています。そのため,現在見ることができるのは,攻撃を受けたあとの破壊された仏像の一部や壁、土台などとなっています。しかし,数は少ないものの運よく戦火をまぬがれた寺院も存在し、観光の目玉として多くの観光客でにぎわっています。

ほかにもアユタヤ遺跡には,木の根にうもれた仏頭や王朝の王宮跡に日本人町跡など、本当に1日では回り切れないほどの遺跡があります。タイの観光ツアーに組み込まれることが多い場所ですので、タイに行くならば押さえておきたいスポットです。

<タイ王国のルーツとなるスコータイ遺跡>

アユタヤ遺跡と並んで人気なのが、タイ王国の発祥の地とされるスコータイ遺跡公園です。スコータイ王朝ができる前のタイは、カンボジア付近を拠点にしていたクメール王朝が仕切っていました。しかし,13世紀はじめのクメール王朝の勢力が弱まってきたのをきっかけに,タイ人土侯がクメール人たちを倒し、初のタイ人による王朝のクメール王朝が誕生しました。

今でも当時の面影をかなり色濃く残しており、仏像や寺院など、ほぼそのまの形で見ることができます。スコータイ遺跡の中にある仏像や寺院には,今でも地元の人々の信仰を集めているものもあり、どれも比較的保存状態がいいのが特徴です。アユタヤ遺跡と比べるとその差は一目瞭然で、歴史的に新しいはずのアユタヤ遺跡の方が古く見えるほど。その違いを比べてみるだけでもおもしろいかもしれませんね。

また,スコータイ遺跡とアユタヤ遺跡には、ワット・マハタートという同じ名前の寺院がそれぞれ存在します。どちらのワット・マハタートも遺跡の中心的な寺院となっていて、非常に多くの観光客が訪れていますのでこちらも注目ですよ。ちなみにアユタヤ遺跡のワット・マハタートには、かの有名な木の根にうまった仏頭があります。しかし寺院自体の姿は正反対ともいえますので、ぜひどちらにも足を運んでみてください。

これら以外にもバーンチエン遺跡では、タイの歴史が始まったと言われている,世界でも歴史的価値が非常に高い土器などを見ることができます。さらにアユタヤ王朝を滅ぼしたビルマの軍勢を退けたトンブリー王朝ゆかりの寺院や、内乱をしずめたラッタナコーシン王朝に関するものなど,国内には数多くの遺跡が存在します。どの遺跡もタイだけでなくクメール文化やスリランカの文化、ミャンマーの文化など非常に多くの文化が入り乱れており、見ごたえは十分。タイといえば最近はグルメばかりが取り上げられていますが、ぜひ遺跡にも注目してみてください。

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