タイでもっとも美しい仏像があるワット・ヤイ

タイでもっとも美しいとされる仏像がある寺院として有名なのが,ワット・ヤイです。正式名称はワット・プラ・シー・ラタナー・マハータートというのですが、町で一番格式の高い寺院であることから地元の人々からはワット・ヤイ(大きな寺)と呼ばれており、現在でも厚い信仰を集めている寺院です。

<ワット・ヤイはいつの時代のもの?>

クメール様式で統一された寺院は、スコータイ王朝以前に建てられたものといわれています。最初に建設されたのがいつなのかは諸説ありますが、12世紀初頭のクメール王朝が統治していた時代というのが有力。当初はヒンズー教寺院として建築されましたが、アユタヤ王朝時代に仏教寺院に改修され、現在でもそのまま使用されています。 しかし,もととなった寺院は7世紀ごろに建てられた、という説もありいつが始まりなのかはまだ結論が出ていません。結論を出しにくくしているのがワット・ヤイの建築様式で、様々な時代のものが入り乱れているためです。クメール様式をはじめスコータイ様式、アユタヤ様式などの形跡も見られる上,ゴシック調まで取り入れられているため、専門家も頭を抱えているのだとか。様々な時代のものを一度に見られるというのは,観光客からするとありがたいことですが、専門家からすると研究が進めにくいのかもしれませんね。

<タイで最も美しい仏像>

ワット・ヤイを有名にしたのは,建築様式が入り乱れていることだけでなく、タイでもっとも美しい仏像があるということでもあります。高さ3.5メートルの全身が金色に輝く仏像で、伝説ではインドラという神が,人間に姿を変えて作ったものなんだそうです。チナラート仏といわれ、切手の図柄にも採用されていますので、ご存知の人も多いでしょう。

チナラート仏のタイでの知名度は非常に高く、タイの王室寺院の本尊のモデルにもなっており、安置されているお堂も非常に豪華。柱も壁も全体的に金色をしており、窓はないものの,日本の寺院とは真逆で照明も多く設置された明るい作りになっています。さらに現在でもかなり厚い信仰を集めているようで、1日中参拝客があとをたたないのだそうです。そのためお堂は常に人でごった返しており、お供え物をする人がいたかと思えば,入り口付近で奉納の舞を踊る人もおり、タイの人々の信仰の厚さを垣間見ることができるでしょう。

さすがにタイでもっとも美しい仏像と評されるだけあり、特に強い信仰心のない日本人でも圧倒されるほどの存在感を持っているチナラート仏。思わず手を合わせてしまいたくなるほどです。さらに本尊の周囲にも,同じように全身金色の仏像がたくさん並んでおり、それらもあいまって迫力は満点。仏像を見るためだけにわざわざ足を運んでも、後悔しないぐらいの価値があるといえるでしょう。

また、ワット・ヤイは非常に敷地が広大なことでも知られており、全て見て回るには1時間ぐらい必要なほど。色々な時代に少しずつ建築された仏像や寺院などが非常に多くあり、どれも素晴らしい彫刻や細工が施されているため,非常に見ごたえがあります。それぞれの時代らしさがよく出ているものばかりですので、どの時代のものか想像しながら見て回るのもおもしろいでしょう。

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