アフリカに眠る神秘の遺跡!グレート・ジンバブエ

アフリカ南部のジンバブエ共和国には「グレート・ジンバブエ」と呼ばれる遺跡があります。9世紀から15世紀にかけて栄えた王国の跡には、思わず目を見張るような石積みの建築物がいくつも残されています。

今も遺跡の近くに住んでいるショナ族によって作られた建物の数々からは、いったいなにがわかるのでしょうか。そして、同遺跡はどのような経緯と理由から作られたものなのか、歴史をひも解くことで学んでみましょう。

<ショナ族が作りだした巨大な遺跡群グレート・ジンバブエ>

「ジンバブエ」とはショナ族の言葉で「石の家」という意味であり、現在のジンバブエ共和国自体が、遺跡グレート・ジンバブエに由来するものです。植民地時代はローデシアと呼ばれていましたが、独立後に現在の国名になりました。

石造の遺跡群中心にある建物はショナ族の首長一族のために築かれたものと言われており、その数50世帯にものぼります。大きくは北側の「アクロポリス」、南側の「谷の遺跡」、そして「大囲壁」の三つに分けられるそうです。

遺跡はいまでこそ学者たちの調査がていねいに進められていますが、発見当初はしっかりした調べもなしに乱暴な発掘が行われていました。はじめに見つけたのはドイツの宣教師ですが、彼は聖書に出てくる女王の都と考えたそうです。

<見当違いの考えと乱暴な発掘による破壊>

その後、彼の地がイギリスの支配下に入ると政治家の一人が、フェニキア人が作った黄金の鉱山だと主張しました。当時はまだ人種差別の激しい時代であり、ヨーロッパ人以外が高度な文明を築くなどありえないと思われていたそうです。

くわえて考古学的観点など持ち合わせない政治家は、自身の財を増やすことのみに執心していたので、遺跡をやみくもに掘り起こしました。おかげで見つかった土器類などは無惨に捨てられ、貴重な歴史財産のいくつかが失われたそうです。

以上のように、20世紀になるまでは発見した人物たちが、まったく見当違いの考えをもっていたせいで、遺跡についてはまったく不明のままでした。つまり、見つかった時期に反して、まだ調査ははじまったばかりということです。

<グレート・ジンバブエは一千年も続いた大国家だった!?>

現在は発掘作業と考古学者たちの調査により、グレート・ジンバブエは紀元8世紀頃には存在していたことがわかっています。さらに18世紀半ばまで存続していたらしく、そのあいだ建造物は新たに造り続けられていました。

要するにグレート・ジンバブエは1000年以上もの長いあいだ、少しずつ建物を増やしながら続いてきた場所ということです。ですから遺跡を調べくわしいことを調べるのは、ショナ族の歴史をひも解くことでもあります。

古代のアフリカについて知るためにもぜひ行ってみたいところですが、やはり先進国に比べるとあまり治安がよくないため、下手をするとトラブルに巻き込まれる可能性もあるので、向かう際は十分な下調べをしておきましょう。

Copyright(c) 世界中の古代遺跡を巡る旅. All Rights Reserved.